フォレンジック会計(Forensic Accounting)は、日本では「法廷会計」とも訳される専門分野で、法的な紛争を解決するために財務・会計データを調査・分析・報告する会計技術です。フォレンジック会計により、内部統制を強化し、会計不正を防止するのみならず、ステークホルダーから信頼を獲得し、企業価値の向上にも寄与します。
フォレンジック会計とは、不正や横領を調査するための、法的手続きに耐えうる会計・財務の専門分野であり、会計不正の調査、訴訟における営業損害の算定の2つの要素から構成されます。
フォレンジック会計の第一人者である文京学院大学の中島真澄先生の研究によれば、法廷会計士には以下のスキルが必要不可欠とされています。
会計および捜査スキル
法廷で専門的な証言を遂行する能力
法制度や定量分析に関する生きた知識
コミュニケーション・スキル
訴訟支援契約を支援する能力
公認会計士とは異なり、フォレンジック会計士は「帳簿と財務書類に不正が含まれている」という前提で調査を実施します。
フォレンジック会計分野における日本の第一人者である中島真澄先生は、文京学院大学経営学部教授です。2023年には、片山智裕氏(弁護士・公認会計士)と共同編著で『フォレンジック会計:会計と企業法務との連携』(白桃書房)を刊行しています。2025年には、フォレンジックAI技術に関する国内特許を出願され、一般社団法人日本フォレンジック会計協会(Association of Forensic Accounting in Japan)を設立し、市場誠実性指数(Market Integrity Index:MII)に基づく、AFAJ市場誠実性認証制度を開始しています。
参考文献
中島真澄・片山智裕編著(2023)『フォレンジック会計:会計と企業法務との連携』白桃書房
Shohri Strategy & Consulting TOFF 
