新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がようやく終息しました。
ウイルスは、細胞質を持たず、基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子であり、ウイルス粒子内には基本的にDNAか、RNAのどちらか片方だけしかありません。代謝系を持たず、自己増殖できないため、他生物の細胞に寄生することで増殖できます。単体では増殖できないので、非生物に分類されることもあります。非常に小さく、可視光線の波長より小さいので、実は色がないのです。写真等で色が付いているのは、分かりやすいように着色しているのです。
いわゆる1918~1919年のスペイン風邪は、世界中で5,000万人、一説には1億人の死者を出しましたが、細菌性の風邪ではなく、後にインフルエンザA/H1N1亜型ウイルスであることが明らかになっています。その後も、1957~1958年のアジアインフルエンザ、1968~1969年の香港インフルエンザ、2002~2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2012年の中東呼吸器症候群(MERS)、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と、パンデミックは繰り返されています。なぜ人類は、ウイルスを克服できないのでしょうか。
それはウイルスの構造が頻繁に変化するからです。変化するため、発病をおさえる抵抗力である人間の免疫が機能しません。また、ワクチン開発、新薬の開発も追い付きません。実はウイルスは私たちの身近に無数に存在し、無数の変化を繰り返しています。その中から、人間に感染し、感染症を引き起すウイルスが生まれて来るのです。ウイルスの流行は、このウイルスの変化の結果なのです。
ダーウィンの進化論は、強い種が生き残ったのではない、変化を繰り返した種のうち、たまたま環境に適合した種が生き残ったと主張しました。管理会計の歴史を振り返っても、企業環境が変化すると、実務の中で試行錯誤を繰り返し、その中から画期的な管理会計実務が誕生しています。企業競争力を強化する管理会計は、試行錯誤の中から生まれて来ているのです。既存の管理会計手法を他社から真似て適用しただけでは、真の競争力は生まれて来ません。今、世の中は、AIの誕生により、DX=変革期にあります。今こそ、試行錯誤し、新時代の管理会計を創発すべきなのです。ショーリ・ストラテジー&コンサルティングのコンサルタントは、コンサルティングの現場で新しい管理会計手法の創発に挑戦して行きたいと考えています。